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借主が退去する際によく起こすトラブルを解決するには

ライフスタイルデザイン編集部 0
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分譲賃貸マンションのオーナーならば誰だって、借主とのトラブルは起こしたくないのが心情。
でも、退去時に敷金に関して揉めることは少なくありません。そのような事態に陥らないための対策を紹介します。

 

 

・退去時に起こりやすいトラブルについて

 

賃貸物件を借主に提供している以上、避けては通れないトラブルは大なり小なり出てくるものです。

借主が住んでいるときには、周囲の住民との人間関係のもつれによるトラブル。例えば、騒音やゴミ出しに関するトラブル、
さまざまなマナー違反など。住民同士のトラブルにオーナーが巻き込まれることはあまりありませんが、絶対にないとは言い切れないので注意が必要です。

もっとも厄介なのは、借主が退去する際に起こるトラブル。特に敷金トラブルは、オーナーの悩みの種といいます。
もちろん、オーナーだけではなく、借主にとっても難しいトラブルなのですが。

借主は退去するとき、管理会社やオーナーと部屋の現状を確認するために、立ち会いを行うことになります。
補修の必要箇所を、両者でチェックするのが目的。このシチュエーションで、意見の食い違いが生じるのです。
トラブルに発展しないためには、借主と入居する前に交わす契約書でしっかりと確認をすることが最良の方法といえます。

 

 

 

 

・借主の責任によって起こるトラブルとは?

 

時間が経過するに伴ってマンションは、外壁が劣化して、設備の老朽化が進むもの。
新築のときと比較すると資産価値は減少していきます。このような性能や品質の低下を経年劣化といいます。

経年劣化については、国土交通省の公表による『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』に詳しく記載されてます。
このガイドラインの中では、退去時に発生する原状回復費(借主が住んでいた部屋を元の状態に戻すためにかかる費用)は、入居年数や消耗品を交換した時期を考慮して、
オーナーが請求するべきと書かれています。長く住むほど経年劣化が進むのは当然のこと。

 

オーナーと借主との間で、原状回復費の負担の割合を決めるときによく考慮する必要があります。

 

 

また借主の過失や故意による通常とは異なる使用、借主の責任により生じた部屋の消耗やキズなどの復旧に関しては、借主の負担となります。
例えば、タバコのヤニによる壁の黄ばみ、キッチンに付着した油の汚れ、水漏れ放置、壁や床に故意に開けた穴、
大きな家具を搬入する際に生じた傷や汚れなどによる消耗は、借主の全面負担になります。

どんなに部屋をきれいな状態にしても、敷金の全額返金はほぼないといえます。敷金以上に請求されるケースもあると思っておくべきです。
原状回復に関してオーナーと借主との間で食い違いが生じることが極めて多いので、立会いでは互いに正しいと思う主張をする必要があります。

 

 

・敷金トラブルでオーナー負担になるケースは?

 

通常の使用による消耗、経年劣化などの復旧はオーナーの負担となります。
例えば、電気焼けによる冷蔵庫やテレビの後方の壁の黒ずみ、フローリングの色落ち、畳の変色、エアコン設置時にできた壁の跡や穴、家具を配置したことによる床のへこみなど。

以上のような通常の使用によって起こる消耗は、借主負担にはならず、オーナーの負担です。

通常の消耗には明確な基準がありません。最終的にはオーナーと借主が話し合い、負担の割合を決めることになります。
正しい認識が欠けてしまうと、借主との間で敷金トラブルが生じる可能性があるので、ご注意ください。

 

 

・トラブル回避のためには優良な管理会社に相談を

 

退去時にオーナーと借主との間でトラブルが起こったら、裁判に発展することもあり得ます。
そのようなことを未然に防ぐためにも、入居時にオーナーと借主が充分に確認をする必要があるのです。

ただ、事前に十分な確認を行っていてもトラブルに発展する可能性も少なからずあります。
万全を期する意味でも優良な管理会社に任せると安心・安全です。退去時のトラブルが起こった際、力強いバックアップが期待できます。
初めてオーナーになる方やキャリアの浅いオーナーにとって、必ず心強いパートナーになってくれるでしょう。

 

 

退去時のトラブルはできれば避けたいもの。
それは借主もオーナーも同じ気持ちのはずです。

しかし、ボタンの掛け違いはときに起こります。
そのような事態に備えて、安心できる優良な管理会社に任せてはいかがでしょうか。