覚えておきたいマンション管理のトラブル対処方法を紹介します。後になって面倒なことが起こらないように、しっかりと実践することをおすすめします。
・賃貸全般で起こり得るトラブルとは?
マンション、アパート、一戸建ての賃貸物件で起こり得るトラブルには、2つのパターンがあります。
『入居後に発生するトラブル』と『退去時のトラブル』です。
『入居後に発生するトラブル』は設備に関することがほとんどです。
不具合や故障と思っても、実はそうでないケースもあります。事前に以下の点について覚えておくといいでしょう。
一戸建てに比べて、ワンルームは機密性が高いので、定期的な換気を行わないと結露しやすくなるのです。窓の縁やベランダに水滴が付着して、カビが生えることも。このような現象を、部屋の欠陥と思い込む方も少なくありませんが、単なる結露。設備トラブルには、このような勘違いが数多くあるのです。
『退去時のトラブル』といえば、敷金トラブルが断トツです。
部屋をきれいに掃除して退去したものの、敷金から清掃代金が引かれたというようなトラブルは決して珍しくはありません。また敷金から予想していた以上の金額が控除されていたり、追加請求をされることもあります。
賃貸物件に入居すると、さまざまなトラブルに直面する可能性が生じるものなのです。とはいえ、かなりのケースは簡単な対処法で予防が可能。万が一、トラブルが身に降りかかった場合は、早めの対処をするようにしましょう。
・分譲マンションの賃貸の場合に起こる管理トラブルとは?
一般的な賃貸マンションやアパートとは違い、ゴージャス度が高いのが分譲マンションの特徴。
高級な照明やカーテン、エアコン、ウォシュレット、食器洗乾燥機といった備品が設置されているケースも少なくありません。
このような備品は、オーナーが置いていった場合がかなりの割合を占めます。ただ、この備品がトラブルの原因となっているのです。
オーナーは善意で備品を置いただけに過ぎません。入居者の自由な使用は許していますが、修理・交換に関しては責任を持てないという認識を持っています。
備品の故障が発覚すれば、入居者はオーナーに対して修理を要求し、対するオーナーは修理を拒否するでしょう。このような単純なトラブルは日常よくあることなのです。
・管理トラブルの際に取るオーナーの対処法とは?
以上に挙げた管理トラブルに対して、オーナーが取るべき対処法は、入居者が入居する前に備品を『設備』として置くのか、または『残置物』として置いていくのかを最初に決めることが大切です。
『設備』とは付帯設備のこと。部屋と共にその備品を貸すという扱いに。『設備』の修理・交換が必要になったときには、オーナーの責任で費用負担をすることになります。
『残置物』の修理・交換の必要はオーナーにありません。だが借主が不要とした残置物は、オーナーが撤去・処分をしなければいけません。
そして『設備』か『残置物』かはっきりさせた後、備品が故障したときに修理・交換を誰がするのかをオーナーは決めて、入居者に伝えておくようにしましょう。
いかがだったでしょうか。
賃貸トラブルが起こってしまうと、面倒なことにムダな時間を費やしてしまうことになります。
トラブルの起きないように心がけましょう!